ページ

2012年8月17日金曜日

常磐神社(水戸市)

茨城県水戸市常磐に鎮座する常磐神社(ときわじんじゃ)のご紹介です。

御祭神は二柱で、高譲味道根命(たかゆずるうましみちねのみこと)こと、水戸藩二代藩主徳川光圀公(義公)、いわゆる天下の副将軍水戸の黄門様です。

もう一柱が押健男国之御楯命(おしたけおくにのみたてのみこと)こと、水戸藩第九代藩主徳川斉昭公(烈公)です。

黄門様はテレビでもお馴染みで、諸国を漫遊し悪を懲らしめる姿が有名ですが、実際には全国ではなく関東周辺の旅行だったようです。「大日本史」編纂の為に家臣を全国に派遣したのが、江戸末期の不安と動揺の中、天下の名君として誉れ高かった光圀公自身が行ったことなり、現在のような諸国漫遊記の体裁を整えていったようです。

ちなみに光圀公の生涯で最も大きな事業、「大日本史」の編纂は、歴代藩主に受け継がれる事となり、完成は明治三十九年、計四百二巻の完成を見ました。

徳川斉昭公は尊皇攘夷運動を唱え、ペリー来航の頃には幕府の海防参与として大々的な国防を図っていきました。藩政では藩校としては全国でも最大規模の弘道館を建設し、日本三公園の偕楽園を造営します。

由緒としては明治の初年に義公・烈公を慕う人によって偕楽園内に祠が建てられ、明治六年に勅旨をもって常磐神社の社号を賜り、明治七年に現在地に社殿を造営、明治十五年に別格官幣社に列格します。太平洋戦争で消失しますが、昭和三十三年に現在の社殿を造営します

 

さて、神社です。(今回の写真には1月と3月の写真が混じってます)

常磐神社は偕楽園に隣接するようにあります。水戸では神社というと最初に名前が出るような神社であり、初詣時期や偕楽園の梅祭りの時期などは人でごった返してたりします

参拝した日は、もう終盤でしたが梅祭りのやっている週末であり、結構な人がいました

表参道です。大鳥居と大きな階段が続きます

此方は駐車場からの入り口です。裏参道になるのですかね?立派な社号表もあります

狛犬です

広く綺麗に整備された境内です

向かって右手には能舞台があります。戦災を免れた神楽殿と神饌殿を改築して作られたものだそうです

この日は能舞台の前で猿回しをやっていました

拝殿です。

神紋は葵の御紋こと、三つ葉葵です

本殿です

本殿の裏側に狛犬がいました

因みに元旦の様子です。時間にもよりますが、かなりの長蛇の列になります(^O^)

末社の常磐稲荷神社です

此方も末社の三木神社です

 

此方は摂社の東湖神社(とうこじんじゃ)です。

御祭神は藤田東湖、徳川斉昭公の腹心で、水戸学の大家として尊皇志士に影響を与えた人物です

広い境内には歴史的な遺物などもあります

此方は京都の竜安寺にある知足の蹲踞の複製です
大砲を鋳造した際の溶解爐です
非常の際の火薬を保存した火薬壺で、元禄から天保年間につくられたものです。

この他にも義烈館などには大砲や大日本史の写本など様々なものがあり、日本史の好きな方は楽しめるかと思います(^∇^)

御朱印は社務所で頂けます。

下は以前の初詣で頂いた御朱印です

また此方は東湖神社の御朱印も頂けます

此方は常磐神社のオリジナル御朱印帳です。社務所で購入できます

 

3 件のコメント: