ページ

2012年9月18日火曜日

水戸八幡宮(水戸市)

茨城県水戸市八幡町に鎮座する水戸八幡宮のご紹介です。

当社の御由緒は、戦国時代、常陸太田城主であった佐竹義宣公が 天正十八年(1590)に、水戸城主の江戸氏を滅ぼし水戸城主となり、文禄元年(1592)に氏神として崇敬していた常陸太田馬場に鎮座する八幡宮より八幡大神を水戸城西八幡小路に御奉斎し、慶長三年(1598)に現本殿を建立、水府総鎮守として鎮祭したのが始まりです。

その後、佐竹氏が秋田へ移封されると水戸は徳川家の所領である水戸藩となり、黄門様でおなじみの二代藩主徳川光圀公は、元禄七年(1694)、寺社政策として当社を那珂西村へと移遷させます。これは佐竹色払拭の政策と言われ、他にも領内の八幡社の多くが吉田神社、鹿島神社に改められる「八幡改め」が行われています。

そして宝永六年(1709)、氏子などの請願により再び水戸の現在地に遷座しました。その際、白鶴一羽が舞い降りて神域を卜定したとのことです

御祭神は誉田別尊、息長足姫命、姫大神の三柱です

さて神社です(今回の写真には、平成二十四年九月と平成二十年四月の写真が混じっています)

神社入口です。

桜の季節には、入り口で桜がお出迎えをしてくれます

社号標です。現在は「国宝 八幡宮」と彫られていますが、おそらく以前は「縣社 八幡宮」だったのではないかと思います

綺麗に清掃された広い参道です。夏場には樹々に命がみなぎっている感じがします

二の鳥居になるのでしょうか?

鳥居から向かって左手に立派な末社が並びます。

水天宮、三島神社、金刀比羅神社、淡島神社、御神馬です

立派な随神門は宝暦七年(1757)の建立です

欄干部分には勇壮な「開運赤竜」が掛けられています

随神門を抜けると広く立派な境内、そして綺麗な拝殿が鎮座しています

こちらの拝殿は、平成二十年から改修をしていて、四年ぶりに参拝すると、その印象は大きく変わっていました

此方が現在

此方が改修前です

神紋は「左三つ巴」と「十六葉菊」です。以前はこの中に、「日の丸五本骨扇」が掲げられていたんでしょうか?

お賽銭箱の神紋はキラキラですね(((o(*゚▽゚*)o)))拡大したら自分の短い足が写ってました

本殿大棟にあったこちらも神紋になるんでしょうか、変わった意匠です

扁額です。

以前は扁額の文字が読めなかったんですね
拝殿です。

以前の拝殿も味があって良かったです
本殿です。

艶やかですね、綺麗ですねヾ(@⌒ー⌒@)ノ初めて見た時には目を奪われたもんです

今回の参拝時には本殿に透明のビニールがかけられてたのが残念でした(´・_・`)今度は本殿の改修をするんでしょうか

矢張りいつも巡っている古社も、創建当初はこんな鮮やかな色彩なんでしょうかね?見てみたい反面、それはちょっとと思う気持ちもありますね

彫刻も立派です。桃山文化なのか、地域性が強いのかは正直疎いですが、華やかなのは見てて楽しくなりますよ( ´ ▽ ` )ノ

此方は御神木の御葉付公孫樹(おはつきいちょう)ですが、何気に国指定の天然記念物だったりしますΣ(・□・;)以下、案内文の抜粋です

『国指定天然記念物 御葉付公孫樹

葉の先に実を結ぶこの銘木は本邦五本の中に数えられ樹令七百年

しかも樹勢誠に見事である 全国第一の珍と称せられる所以である

昭和四年四月二日国指定』

この御葉付公孫樹とは、一般的なイチョウの変種で、葉の上に実を結ぶ、または葉上に葯を付けるイチョウのことをいい、全国に約20本ほどの存在が知られている、との事です。

その公孫樹の前には「戌神」と「亥神」が祀られています。これは当社が戌亥歳の守り神であるからだそうです。と、四年前はこの二つの神様だけでしたが、今回参拝すると、さらっと十二支揃ってました

此方は自分の干支の「申神」ですかね

本殿後方には摂社「武内宿禰神社」の「荒魂社」と「和魂社」があります

神楽殿です。扁額の横には、常磐神社摂社の東湖神社に祀られている「藤田東湖先生著」の文字があります。当社が長らく水戸藩の崇敬が篤かった事がわかります

社殿向かって右手にはこちらも立派な摂社末社が鎮座しています。

青麻神社

石尊神社

松尾神社

天満天神宮。此方は水戸最古の天神様だそうです

稲荷神社

此方は境内からやや離れた一角にある「烈公御涼所」水戸藩九代藩主であり、江戸幕府最後の将軍徳川慶喜の父である徳川斉昭公所以の史跡です

大きな欅の大木が目を引きます

天気がいいと日光まで見えるとの事。この日は天気は良かったんですが遠くは雲がかかって日光は無理でした(^_^;)

 

御朱印は社務所で頂けます

此方は四年前に頂いた御朱印です

 

今度は秋、公孫樹の綺麗な時期に訪れてみたいものです

 

3 件のコメント: