茨城県那珂郡東海村白方澤頭に鎮座する『豊受皇大神宮(とようけこうたいじんぐう)』のご紹介です
御祭神は豊受大神になります
御由緒として、和銅二年(709)四月七日、現在のひたちなか市平磯町にある巨巌が怪光を発して白方の郷を指します。そして神様が村人に乗り移り、「宜しく伊勢神を迎ふべし」と言葉があり、祠を建てて祀ります。この地は植田(はんだ)または半田花田と言い、「植田宮」とも呼ばれています。
後世には外宮の神と供合食の神三坐を相殿に配祠し、花田五所大神宮と呼ぶようになりました。
元禄年間には徳川光圀公から神鏡の奉納と、詞殿の造営、祭儀を古の制に戻すなどの関わりがみられています
明治四年に郷社、明治六年に村社に改められますが、大正十三年に再度郷社に列格しています
ご由緒を見ていると、以前に紹介した村松大神宮と同じような伝説が伝わっていますね。日付も全く同じなので、まず同じ伝説とみて間違いはないでしょう。ただ、村松大神宮は「眞崎の浦」に光が止まり、其処で社殿を建てて祀り、こちらのご由緒では「白方の郷」を指しています。距離的には両社は3㎞ない程度になります。となると、この二社は初めから伊勢の内宮と外宮という形に対応しているんでしょうかね
ただ、ちょっと不思議なのは、豊受皇大神宮のご由緒では、後世になって外宮の神が配祀された、となっています。「外宮の神」とは豊受大神です。ということは、当初は此方も天照大神を祀っており、後に豊受大神と御伴神が配祀したということになるんでしょうか?そうなると、何時「豊受皇大神宮」にしたのか、気になるところです
さて、神社です
鎮座地は国道245号線から県道284号線に入り、284号線沿いの「白方公園」に隣接しています
白方公園です。参拝時は小雨が混じるあいにくの天気で、とても静かでした
この公園は、ホタルの里作りとして整備された公園なのだそうです
夏になるとホタルが見れるのかな( ´ ▽ ` )ノ
白方溜から対岸の一の鳥居を臨みます
一の鳥居です
社号標です
綺麗に整備された石段を登ると、その上もまた整備された境内が広がります
規模こそ小さいですが、とても綺麗にされています
二の鳥居です
鳥居の足元に小さな祠が。変わった場所にありますね
手水舎です
此方にも社号標です
拝殿です
扁額です
神紋は「三つ葉葵」、徳川家との深い関わりが窺えます
拝殿前には「吾唯足知」のつくばいがあり、此方からも光圀公との関わりが知れます
本殿は神明造です
小さな境内ですが、本殿を囲むように多くの境内社が鎮座しています
此方は神輿殿の中のお神輿はピカピカで立派です
御朱印は社務所で頂けます
今回の参拝時(平成二十五年四月二十日)には宮司さんが不在で頂けなかったので、写真は以前に頂いたものになります
> 鳥居の足元に小さな祠が。変わった場所にありますね
返信削除亀なコメントで申し訳ございません(主石神社を見た後だったので…)。
両側にあることからして、神門の代わり、或いは門客神・客人神が祀られているのではないでしょうか?
赤城おろしさん、こんにちは、というよりこちらの方が物凄く鈍亀なレス申し訳ありませんm(_ _)m
返信削除成る程神門、門客神の代わりですかぁ、全然思いつきませんでした
門客神、客人神と言うと「アラハバキ」とかが関わってくるんでしょうかね?正直勉強不足で門客神、客人神という言葉も知りませんでした(−_−;)
まず自分なりに勉強してみようと思います(^_^)