伊勢の旅その伍です
取り敢えず長かった一日目もこれでラスト、になるのか?!
さて、伊雜宮参拝を終え、次なる目的地は「伊射波神社(いさわじんじゃ)」です
伊射波神社はこの前に紹介した伊雜宮と同じく、延喜式神名帳に記された志摩國答志群の式内大社、粟嶋坐伊射波神社の比定社で、こちらもまた志摩國一ノ宮でもあります
古来より加布良古太明神、志摩太明神と呼ばれ、近在からは「かぶらこさん」の愛称で親しまれているそうです
主祭神は「稚日女尊(わかひめのみこと)」「伊佐波登美尊(いさわとみのみこと)」「玉柱屋姫命(たまはしらやひめのみこと)」「狭依姫命(さよりひめのみこと)」になります
創建の時期は不詳ですが、千五百年以上の歴史があるようです
古代、安楽島の海では、朝廷に捧げる鰒を採る神事が行われていました。鰒というと、伊勢神宮で捧げられる神饌の中でも重要なものです。元より志摩国は御食国であり、周囲地域は古代伊勢神宮と関係が深かったとも言われています
戦国時代には衰退してしまい、安政元年(1854)には、大地震と大津波、火災により記録が流出、焼失してしまいます
明治に入り、旧社格は無社格とされ、昭和三十一年に籠堂が再建され、昭和五十一年に本殿と拝殿の造営、平成十三年に現在の本殿と拝殿を現在地に造営、御遷座しています
一ノ宮ということもあり、実はこの段階では意外と簡単に着くものだと思ってました。それが思い違いであるのを知るのに、そう時間は掛かりませんでした…(; ̄ェ ̄)
ナビに従い、神社近くまでは行くものの、何度か同じ場所をぐるぐる。たまらず近所のお婆さんに道を聞いて参道入り口近くまで辿り着きました
しかしそこで驚愕の事実が発覚!
軽自動車でないと、とても神社までは通れないとか…
すぐそばの安楽島海水浴場では、家族連れなどが涼を求めて海へ向かう中、山路へと分け入る男が一人、真夏のハイキング開始デス!!!
確かにのっけから、舗装道ではあるものの自分の車では無理な幅の道が続きます
途中途中には神社への標識があるので、道に迷う事はありませんが、とにかく本当にたどり着くのか不安になる道が続きます
登っては降り、登っては降り
そして暑い
そして歩く事二十分ほど、遂に鳥居が!
目の前には海岸があり、ロケーションとしては最高な所です
後から聞いた所によると、昔はこの海岸まで船で参拝に来ていたそうです
鳥居横の社号標です
鳥居を潜ると更に登りの石段が続きますが、もうすぐゴールだということが分かると一気に登れます( ̄Д ̄)ノ
石段途中の二の鳥居です
到着!!
手水舎です
拝殿です。ご社殿は平成十三年に建造された新しいものになります
拝殿内に扁額とご祭神の記載された額が掛かっています
瑞垣は本殿のみを囲んでいる形状です
此方は御祭神所縁の神石の類でしょうか?
拝殿向かって右手からは、「領有神の道(うしはくがみ)」というものがあり、さらに奥へ行けます。が、すぐそばに「マムシ注意」の看板と、元気良く飛び回る蜂の群れの存在に断念(-。-;
お世辞にも行きやすい場所ではありませんが、参拝者は他にもいて、信仰の篤い神社だと実感できる場所でした(^o^)/
基本的に神社は無人で、御朱印は宮司さんのご自宅で頂けます
神社拝殿内に宮司さんのお宅の地図と連絡先が記載されています。この日は残念ながら宮司さんが不在で、御朱印は翌日に頂きました
八月に入ってしまいましたが、これで伊勢の旅、一日目がやっと終了です。で、次から二日目、旅はまだ続いてしまうので、もう少しお付き合いくださいm(_ _)m
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