2025年4月13日日曜日

堀出神社・ほしいも神社(ひたちなか市)

 

茨城県ひたちなか市阿字ヶ浦に鎮座している「堀出神社(ほりでじんじゃ)」と令和に創建された「ほしいも神社」のご紹介です(´▽`*)

御由緒として、岡見伝五右衛門尉吉高が寛文十一年(1671年)に記した由来記によると、磯崎大明神(酒列磯前神社)を挟んで前浜村と平磯村の境界論争が続いており、寛文三年(1663年)八月十三日、岡見弥次右衛門尉吉為、前浜村庄屋弥右ヱ門、組頭太郎右ヱ門等が見分をしている途中、路中吹きはげの所に(吹きざらしの崖みたいな意味でしょうか?)備前焼で忌垣二重に囲われたくぼみになった処を見つけ、案内にそこを掘らせると石廊があり、中から刀や折れた脇差、槍、鉾三枚、矢の根、具足、州枚形からがね二枚、天目などが発見されます。品々は水戸城中へ送られ、詮議の結果「磯前明神の本体であろう」と結論されます。前浜村鎮守を望む地元の意向をくんで、岡見吉為が小社を建てます。その後、寛文十一年正月、寺社奉行北河原甚五右衛門、山県源七、横田庄三郎等のはからいで水戸藩の許可を得て、寛文十一年八月十三日に社殿造営竣功し、遷宮式が厳修されたと言われます。御神体の御神鏡は、藩主徳川光圀公の奉納になります。また、古墳の発掘されたところは現在では不明ですが、町内小池親氏神に堀出宮神魂石という石が祀られています。明治六年四月一日、村社に列格しています。

社名の「堀出」は、「掘って出た」ので堀出神社と命名されました

御祭神は誉田別尊(ほんだわけのみこと)を祀ります

少し疑問になりますが、酒列磯前神社の御本体と言われるのに御祭神は少彦名命や大己貴命ではないのだなと。また、創建時の藩主が徳川光圀公ですが、寛文三年以降よりいわゆる「神社改め」で、相当数の八幡社が整理を受けたとのことですが、まさにその時代に創建された神社の御祭神が何故八幡神なのか、調べると面白い気がしますね( ´ ▽ ` )

そして「ほしいも神社」の御由緒ですが、堀出神社さんHPの御由緒によると、当社の鎮座する那珂の大地は、明治時代より干し芋が盛んに作られた土地になります。先人の努力により、現在は日本一の干し芋の生産県として、日本全国に干し芋を出荷しています。年号も令和となり、日本一の干し芋作りに向けて、茨城県、ひたちなか市、観光協会とともに、様々な催しを企画し、内外各方面よりたくさんの人に当地のほしいもづくりを知っていただこうと活動し、その一環として堀出神社の境内に黄金の「ほしいも神社」を建立しました、とのことです。そして、ほしいもづくりを通して生産者や町の人間が受けた神の恵みや社会に対する恩を、神社の創建を通して表すとともに、幾久しく当地のほしいもづくりを続けられるように祈念するための新しい神社になります。ほしいもづくりに対する並々ならぬ思いが感じられます(^ ^)

御祭神は「食の神様」「商売の神様」として、笠間市に鎮座する「笠間稲荷神社」の御祭神である「宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)」の御分霊を祀ります。更に、当地でほしいもづくりに貢献した小池吉兵衛を始めとした五名を祀っています

(笠間稲荷神社の参拝記は此方になります)

さて、神社です。堀出神社さんの写真は平成二十五年一月と、令和四年五月、令和七年三月のものになりますので、かなり雰囲気の違う写真が混在しています、申し訳ありませんm(_ _)m

神社はひたちなか海浜鉄道阿字ヶ浦駅の近く、以前に紹介した酒列磯前神社の近くでもあります

(酒列磯前神社の参拝記は此方になります)

駐車場は神社裏手に整備されています

社頭です

社号標です

灯籠がお洒落です😃



狛犬は新しいものですね


此方は境内西側に面した社頭です


石造りの鳥居は平成二十五年時の写真です


令和四年の写真では鳥居が新しくなっていました


此方も灯籠がお洒落ですね


ちょっと分かりづらいですが、ぼうっと柔らかく照らしてます



手水舎です



最近は随分華やかになっていますね😄

社殿前の狛犬は大正十三年(1924)の奉納です




拝殿です

境内にある『堀出神社御鎮座参百年記念事業竣工之碑』によると、拝殿は平成八年九月一日に新築竣工しています

扁額です


神紋は「右三つ巴」となっていますが、探せた神紋は左三つ巴。何処かにあったのかな?



本殿です




本殿は、前述の碑の記載によると、明治初期に造営され、平成八年に修築とあります




鎮座地の阿字ヶ浦は海水浴場で有名な場所でもあり、彫刻に波など海を連想できるものが多い気がします




境内神社は第六天神社、月読神社、稲荷神社、難産神社となるようですが、どのお社がと言うのは分かりませんでした😓

記念事業之碑です


此方が御由緒にある『堀出宮神魂石』でしょうか?



『鎮め石』の別名もあるようです


堀出神社境内左手にほしいも神社が隣接します

目にも眩しい黄金色の鳥居は、干し芋の色を表しているんでしょうね😄


干し芋神社社殿です


干し芋創始者の一人、小池吉兵衛翁の像です





社殿右手には、陰陽の御神木があります

ほしいも神社鎮座に伴って偶然発見された男性器と女性器がペアになったタブの木です


境内地には黄金のスクーターやジェットスキーがあったり、カフェがあったりと、賑やかな場所となっています♪


ほしいも神社の境内地は年々整備が進んでおり、阿字ヶ浦海水浴場など太平洋が望め、晴れた日は凄く風景が良いですよ😊

御朱印は社務所で頂けます


書き置きのみになります

御朱印はシール状に加工されています

近くにはネモフィラで有名なひたち海浜公園を始めとした観光名所も多い場所です!観光と一緒に、是非参拝してみてください☺️

0 件のコメント:

コメントを投稿