2013年5月26日日曜日

主石神社(鉾田市)

茨城県鉾田市大和田に鎮座する「主石神社(ぬしいしじんじゃ)」のご紹介です


此方は延喜式神名帳に記された常陸國茨城郡三座の一、式内小社になります

御祭神は大山祇神(オオヤマツミノカミ)です

御由緒として、創建は不詳との事です。社伝によると、ある村人が拾ってきた石、それは成長する石であり、神の宿ったものとして祀り始めたのが起源になるようです。その石の上に社殿を建て、『主石大明神』として崇められていきます。神石の成長は続き、社の縁板等を削り直して対処した、とのことです
また、この石は光を放って成長するという伝説もあったりします
嘉祥三年(1180)六月に官舎に列し、明治六年四月に村社に列しています

さて、神社です

神社は自分の住んでいる鉾田市にあるというのに、参拝は今回(平成二十五年一月)が初めてという為体(´Д` )
神社の鎮座地は鉾田市街地から北西方向になります。目印となるようなランドマークが少ない場所ですが、常磐道から続く北関東自動車道の『茨城空港北インターチェンジ』から県道18号を鉾田方面へ2㎞程南下し、そこから更に道を一本入ってすぐの場所なのですが・・・分かり辛いですねm(_ _)m

神社に隣接するように「大和田公民館」があり、今回はそこに車を停めさせて頂きました

社頭です

鳥居は新しいものですね

社号標です。目の前にすぐフェンスがあり、上手く写せませんでした(T_T)

参道です

参道向かって左手にはこんもりとした丘があり、注連縄が渡されています

中腹には小さな境内社があり、一つは『石尊大権現』と彫られ、一つには天照皇大神の神札が納められていました

小さいながらも夕暮れの其処には居住まいを正させる雰囲気がありました

手水舎です

狛犬は昭和十五年に奉納されています

拝殿です

神紋は「左三つ巴」です

本殿です。記録はないそうですが、天正年間(1573-91)の建築と伝わっているそうです

どっしりとした重厚な造りです

本社の御神体である『神石』ですが、本殿周囲の瑞垣で見ることはかないませんでした、当たり前ですね^^;

因みにこの本殿の御扉ですが、屋根の大きさや幅に対してとても小さいように思います。それだけこの下にある『神石』が大きいということなのでしょう

本殿裏手の杉の木に注連縄が巻かれています。御神木ということなのでしょうね


此方は以前に紹介した茨城町の『宮ヶ崎鹿島神社』の宮司さんが兼務されいて、御朱印はそちらで頂けます。印自体は現在の宮司さんが兼務した時には既に無かったということで、墨書きでの対応で頂きました

その際に色々とお話をさせてもらいましたが、『神石』はとても大きいそうです。御扉を開けると、床一面に巨大な岩があるとのこと

う~ん、成長する『神石』という存在に浪漫を感じてしまうのは僕だけですかね( ´ ▽ ` )ノ

 

2013年5月9日木曜日

豊受皇大神宮(東海村)

茨城県那珂郡東海村白方澤頭に鎮座する『豊受皇大神宮(とようけこうたいじんぐう)』のご紹介です

御祭神は豊受大神になります

御由緒として、和銅二年(709)四月七日、現在のひたちなか市平磯町にある巨巌が怪光を発して白方の郷を指します。そして神様が村人に乗り移り、「宜しく伊勢神を迎ふべし」と言葉があり、祠を建てて祀ります。この地は植田(はんだ)または半田花田と言い、「植田宮」とも呼ばれています。

後世には外宮の神と供合食の神三坐を相殿に配祠し、花田五所大神宮と呼ぶようになりました。

元禄年間には徳川光圀公から神鏡の奉納と、詞殿の造営、祭儀を古の制に戻すなどの関わりがみられています

明治四年に郷社、明治六年に村社に改められますが、大正十三年に再度郷社に列格しています

 

ご由緒を見ていると、以前に紹介した村松大神宮と同じような伝説が伝わっていますね。日付も全く同じなので、まず同じ伝説とみて間違いはないでしょう。ただ、村松大神宮は「眞崎の浦」に光が止まり、其処で社殿を建てて祀り、こちらのご由緒では「白方の郷」を指しています。距離的には両社は3㎞ない程度になります。となると、この二社は初めから伊勢の内宮と外宮という形に対応しているんでしょうかね

ただ、ちょっと不思議なのは、豊受皇大神宮のご由緒では、後世になって外宮の神が配祀された、となっています。「外宮の神」とは豊受大神です。ということは、当初は此方も天照大神を祀っており、後に豊受大神と御伴神が配祀したということになるんでしょうか?そうなると、何時「豊受皇大神宮」にしたのか、気になるところです

 

 

さて、神社です

鎮座地は国道245号線から県道284号線に入り、284号線沿いの「白方公園」に隣接しています

白方公園です。参拝時は小雨が混じるあいにくの天気で、とても静かでした

この公園は、ホタルの里作りとして整備された公園なのだそうです

夏になるとホタルが見れるのかな( ´ ▽ ` )ノ

白方溜から対岸の一の鳥居を臨みます

一の鳥居です

社号標です

綺麗に整備された石段を登ると、その上もまた整備された境内が広がります

規模こそ小さいですが、とても綺麗にされています

二の鳥居です

鳥居の足元に小さな祠が。変わった場所にありますね

手水舎です

此方にも社号標です

拝殿です

扁額です

神紋は「三つ葉葵」、徳川家との深い関わりが窺えます

拝殿前には「吾唯足知」のつくばいがあり、此方からも光圀公との関わりが知れます

本殿は神明造です

小さな境内ですが、本殿を囲むように多くの境内社が鎮座しています

此方は神輿殿の中のお神輿はピカピカで立派です

御朱印は社務所で頂けます

今回の参拝時(平成二十五年四月二十日)には宮司さんが不在で頂けなかったので、写真は以前に頂いたものになります