2015年4月23日木曜日

佐志能神社(石岡市柿岡)

茨城県石岡市柿岡に鎮座の「佐志能神社(さしの・さしのう)」のご紹介です。
御祭神は豊城入彦命(トヨキイリヒコノミコト)、日本武尊(ヤマトタケルノミコト)、彦狭島命(ヒコサシマノミコト)の三柱となります。
御由緒として、創建は不明ですが、御祭神である豊城入彦命が四道将軍として東国平定を任じられ、その最中に薨去します。そして現在の丸山古墳を陵墓とし、その慰霊の為に建てられたのが当社とされています。古くは白鳥明神とも称されていたそうです。社殿は日本三忠臣である、藤和藤房(万里小路藤房)の奉献と伝わっています。
また、此方は同じ石岡市内の染谷村上の佐志能神社と同じく、延喜式神名帳に記された新治郡の式内小社、「佐志能神社」の論社になります。ただし、鎮座地が古代律令制の区分けでは茨城群に属しており、有力性は薄いのだそうです。

さて、神社です。
 
神社は住宅を抜けた先にあります。駐車場は神社のすぐ近くにあるのですが、細い道をぐねぐねと行かねばならず、事前に道の確認が無難になります。
御由緒で書いた通り、此方の神社は豊城入彦命の奥津城とされる丸山古墳のある一角に鎮座しています。
丸山古墳を中心に約30基の丸山古墳群を形成して、周囲は散策できるよう整備されており、駐車場もあります(^^)
社頭です。
社号標です。
一の鳥居です。
年季の入った石段がお出迎えです。
二の鳥居です。
境内は村上の佐志能神社に似た、村の鎮守様といった趣です^ ^
昔に使用されていたであろう手水舎ですね。
拝殿です。
本殿は覆屋に覆われています。
ちょっとだけ覗いている部分は彩色も鮮やかで、きっと立派な御本殿なのでしょう(^o^)/
境内にはいくつもの石碑が建っています。
石仏もあり、神仏習合がおおらかだった時代が偲ばれます。
境内社の詳細は分かりませんm(__)m
神社すぐ横にある此方は二子塚古墳です。
入り口が何とも言えずワイルドな感じです( ̄▽ ̄)
二子塚古墳の脇を通り奥に向かうと、神社の後方、古墳群の中心である丸山古墳に至ります。
ちょっとすると小山のようで、どこまでが古墳だかがわからず、気付けば足元にあったりします。
一番高く盛り上がった部分には小さな塚があります。
と思ったら、反対側、神社向かって左側に入り口がちゃんとあるんですね。

此方は以前にご紹介した足尾神社の宮司さんが兼務されており、御朱印があるか伺いましたが、残念ながら無いとのことでした。

神社はその周辺を含めてゆっくりと散策ができる場所です。古墳を眺めながら、古代の浪漫に思いを馳せてみては如何ですか( ´ ▽ ` )ノ