2025年8月12日火曜日

艫神社(日立市)

 茨城県日立市十王町友部東に鎮座する「艫神社(ともじんじゃ)」のご紹介です⛩️

御祭神は「武甕槌命(たけみかづちのみこと)」です

御由緒として(艫神社御由緒と茨城縣神社誌を参考にしています)、治承元年(1177)九月十九日、山崎田中郷国井浜に一艘の船が漂着します。その艫に一つの像が安置されていました。ちなみに「艫」とは船の船尾のことを意味する船乗り用語で、前方・船首を意味する「おもて」に対して、後方・船尾を意味するのが「とも」と呼ぶそうです。国井浜の住人である勝間田小次郎、高橋五郎三郎、柴田権四郎、落合与一、篠原右京、鈴木宗六の6人がこの像を収めて櫛形城主矢田部山直吉憲に献じたところ、「これは鹿島の神の乗りし船」と称して城内に安置し艫之大明神、武運長久の守護神と称え、同年十一月十九日、現在地の船見山に遷宮し、領国の総鎮守とします

元禄六年(1693)九月十六日、水戸藩二代藩主徳川光圀公が神体を鏡と替え、社領六石七斗四升、山林二丁三反を加え、厚く崇敬します

明治四十年七月十九日、村社に列格します


さて、神社です⛩️

鎮座地は住宅街のど真ん中となります。駐車場は第1と第2の2つがあります

一の鳥居です

社号標と、その横には「石裂山」とあります。栃木県鹿沼市に「石裂山(おざくさん)」という山があるようですが、それと関係があるのかな?


二の鳥居です

二の鳥居横に手水舎があります


此方の灯籠はレトロというか、面白い形です😁

昭和二十五年と二十八年の奉納となります


狛犬は新しいもので、平成十六年に奉納となっています

拝殿です



扁額です

神紋は「左三つ巴」となります


本殿です




社殿向かって右手に境内社の「船見山天満宮」です





立派な彫刻です😃

此方は八坂神社です

天満宮と八坂神社の間に石祠が並びます

富士神社、大神宮社、素鵞神社、青麻神社、鷺森神社、稲荷神社とともに加蘇山神社があります

後で調べて分かりましたが、鹿沼市にある石裂山には「加蘇山神社」が鎮座します。こちらに加蘇山神社があるという事は、氏子さんに崇敬されている方がいたなど、何らかの繋がりがあり、社頭に「石裂山」の石碑が据えられたのでしょうか?

社殿向かって左手には「松先稲荷神社」です

神楽殿です


境内左手には宮司さんが育てている薔薇園が広がります

正直、花より団子の人間ですが、やはり綺麗ですね😄

訪問時は薔薇のシーズンは既に終わっていました。次は是非薔薇のシーズンに訪れたいですね🌹

一通り参拝と散策が終了して御朱印をお願いしようとしたら、看板猫のジェリー君が迎えてくれました❗️

すごく人懐っこく可愛い😍さすが看板猫、癒されます🐈‍⬛


御朱印は社務所で頂けます


船見山天満宮の御朱印も頂けます

此方は艫神社の御由緒を元に作成された艫神社縁起御朱印です

此方は限定の切り絵御朱印です


また、此方は御朱印帳の頒布も行なっています

この他にも複数の御朱印帳があります


此方は御由緒にもあった国井浜です


ものすごく暑かったですが、海開き前のため、静かな海が広がります


800年以上前に神様が船でこの浜にやってきた当時を思うと、何だかロマンがありますね😆

境内こそ小さな神社ですが、薔薇園や看板猫など見所も多い神社であり、楽しく参拝できると思います😄






2025年7月13日日曜日

神峰神社(日立市)

 茨城県日立市宮田町に鎮座する「神峰神社(かみねじんじゃ)」のご紹介です

御祭神は伊邪那岐命、伊邪那美命、熊野櫲樟命(クマノクスヒノミコト)の三柱をお祀りしています

御由緒として(神峰神社さんの御由緒書きと茨城縣神社誌を参考にしています)、正長元年(1428)四月、宮田村字山王(神峰山山頂)へ遷座したのが始まりとなります。しかし、参拝が困難であることから天文二十三年(1554)に神峰山中腹の鬼ヶ洗水に遷座します。その後疫病などが流行したことから元禄元年(1688)十一月、神峰山山頂に遷座し、続いて稲荷の森に遙拝殿を造営します。

元禄八年(1695)、水戸藩二代藩主徳川光圀公が登拝の折、宮田、助川、小瀬の三ヶ村の総鎮守と定めます。

明治六年三月に村社にして列格し、明治四一年には供進指定されます

昭和二十年に戦災で焼失してしまいますが、昭和三十二年に再建されます。平成二年には遙拝殿の老朽化と御大典を記念して社殿の改築を行うとともに、神峰山山頂の本殿より分け御霊をお迎えし里宮となり現在に至ります

此方の神社では7年に一度執り行われる大祭例が有名で、その中でも「日立風流物」と呼ばれる山車が4台一堂に会する様は圧巻です🌝

日立風流物は平成21年9月にユネスコ無形遺産委員会より無形文化遺産として登録されています


さて、神社です(今回は平成24年(2012)と令和7年(2025)の写真を使用しています)

里宮の鎮座地は国道6号沿い、動物園や遊園地のある神峰公園に隣接しています

駐車場は境内の中にあります


国道6号に面した神社入り口です



社号標です



一の鳥居です

狛犬ならぬ狛ライオン?

どうやらこれは「獅子像」であり、1938年に寄贈されたものになるそうです。寄贈の由来などは記録がないため不明なんだとか

かみね動物園そばなので、その関係の像かと思ったら、動物園は1957年開園であり、獅子像自体は戦前からあるものだったんですね😲

今は当社の守り神として、触ると魔除けの御利益があると言われています🌝

二の鳥居です

手水舎です



センサーに反応して水が出るのですが、水の勢いが結構凄いです😅





狛犬は大正十一年五月奉納です





境内は決して大きくはありませんが、綺麗に整備されています




拝殿前の狛犬は新しいものですね




社殿は修繕事業の最中でした






此方は2012年参拝時の様子です



扁額です



神紋は「左三つ巴」です



本殿は拝殿と一体となった権現造です



境内は季節によって枝垂れ桜が綺麗に咲いています😃



社殿向かって右手に「稲荷神社」が鎮座します



当社の鎮座地が「稲荷の森」と呼ばれており、遥拝殿を造営する前から鎮座する神社です



御祭神は「保食神(ウケモチノカミ)」です





2012年参拝時には東日本大震災の爪痕が残っていましたが、



今は鳥居も綺麗に修復されています



稲荷神社の手前には末社が並びます。右手より大杉神社、津島神社、白山神社、山神社、薩都神社、香取神社、春日神社となります



此方は一の鳥居横の愛宕神社です



主祭神は「迦具土神(カグツチノカミ)」となります




此方は裏参道の鳥居と裏参道です



ここからは奥宮へと向かいます


 



向陽台駐車場へと車を止めます。ちなみに駐車料金は無料です



ここから登拝スタートです



季節は既に真夏の風情漂いますが、緑のトンネルは心地良いですね😊






と思っていたら、この細道❗️整備された登山道の経験しかない身としては、大丈夫かなとビビります😨






そんなこんなで30分ほどで、





山頂、そして奥宮に到着しました😆






奥宮です




現在の社殿は大正五年(1916)に造営されました


本殿の中には、御神体である鉾がお鎮まりになっています



山の中、神威を感じる佇まいです



拝殿前は崖になっていますので、参拝時は足元に気を付けてください💦


ちなみに別の登拝道には三つの鳥居もあるそうです。次回はそちらのルートから登拝してみようと思います😄



本殿からすぐの場所に神峰山山頂の標識です



この日はガスも多く、眺望は惜しい😞眺望が良いと、日立市を眼下に望めるようです



日立鉱山の大煙突は良く見えました!



ここから下山ですが、登りより降りの方が大変でした😫


無事下山、1時間程度のプチ登山でした!そこまで大変な道のりではありませんが、動き易い格好で登拝するのが良いと思います

御朱印は里宮の社務所で頂けます

御朱印は現在、全て書置きでの対応となります

奥宮の御朱印です

稲荷神社の御朱印も頂けます

此方は2012年に頂いた御朱印です

また、此方では毎年限定の御朱印帳として、干支の御朱印帳も頒布されています

夜明けと蛇が神峰山上空に描かれた綺麗な御朱印帳です


ここからは冒頭で書いた大祭例で一堂に会した風流物です








平成24年(2012)の様子です

次の大祭例は令和8年(2026)予定となります♪

神社に隣接してかみね動物園を始めとしたかみねレジャーランドがあり、観光も楽しめる場所です。是非、足を延ばして御参拝してみてください😄