茨城県水戸市(旧内原町)有賀町に鎮座する有賀神社(ありがじんじゃ)のご紹介です
此方は延喜式神名帳に記された式内小社、『常陸國那賀郡 藤内神社』の論社になります
御祭神は経津主命と武甕槌命、配祀神として少彦名命、月読命となっています
御由緒として、創建は貞観元年(859)、那珂国造建借馬命によって創祀されているそうです。創建当初は郡西の要地藤内に鎮斎し藤内神社と尊称していたそうです。天正十八年(1590)に塚原城の兵火の類焼にかかり、翌十九年に現在地へ遷し鹿島明神と改めています。明治六年に青木神社を合祀し村社へ列格、同十年に有賀神社と社号を変更、同四十二年に末社疱瘡神社を合祀しています。
この建借馬命と言う方は、以前に紹介した水戸市飯富の大井神社の御祭神でもある方です。建借馬命が那珂国造に任じられたのは成務朝(131-190)の頃であり、水戸の愛宕山にある「愛宕山古墳」が建借馬命の墓であるとの言い伝えもあり、実際の当社の創建はその子孫の那珂国造なのでしょうかね?あるいは伝わるものよりずっと古い創建なのか?夢は膨らみますね( ´ ▽ ` )ノ
ちなみに同じ式内社『藤内神社』の論社である水戸市藤井の藤内神社も、御祭神は経津主命です。同じように社殿炎上の歴史がありますが、再建後の社号変更では『香取明神』になっています。一方の当社は経津主命と武甕槌命を祀って、社殿炎上後に『鹿島明神』となっています。この辺りは何か意味があるのか…と考えましたが、ちょっと情報が少ないヽ(´o`;それより何より参拝してその神社の空気を感じていくのが一番ですし、周囲の氏子さん達にとっては神社の存在自体が重要なのですよねヾ(@⌒ー⌒@)ノ
当社は子どもの夜泣き・かんの虫にご利益があるといわれ、虫きりの神様として有名です。また、毎年11月11日には、御神体が以前に紹介した大洗町の大洗磯前神社へ渡御する「磯渡御」が行われています。大洗磯前神社のHPによると、『有賀さん(有賀神社)は大洗さまの側室の娘さんで、気立てがよく1年に1度親孝行のためにおみやげをたんと持って大洗に里帰りしてくるというのです。』とあります。この日は大洗磯前神社では『有賀祭』として、虫きり・虫封じの為に赤ちゃんや小さい子供を連れた人々で賑わうそうです
これは是非見なくてはと意気込んだものの、何故か日付を勘違いして普通の参拝になってしまったのは苦い思い出です(^_^;)来年こそは行くぞ(^O^)/
さて、神社です。(写真は平成二十四年六月のものになります)
場所は国道五十号、茨城県内でも有数の巨大さを誇るイオンショッピングモールから少し北上した場所にあります。少々入り組んだ細い路地に入りますが、途中途中に標識があるので迷わず行けるかと思います
神社前にはうどん屋さんがあります。美味しいんでしょうか、お昼時はこのうどん屋さんへの車がかなりひっきりなしにくるので、車での参拝時には注意した方が吉です
一の鳥居です
鳥居そばの石碑には『平成の内原十景 有賀神社としだれ桜』とあります。しだれ桜で有名なのですね
参道脇には木々が迫り、森に抱かれるように境内へと向かいます
神社にはいくつもの巨木があり、暫し見惚れてしまいます
二の鳥居です
これは神池になるんでしょうかね?
神池横の境内社です
手水舎です。
石段上の赤い灯籠が一際目に付きます
境内です
拝殿前の狛犬です。何処となく笑顔に見えてユーモラス( ´ ▽ ` )ノ
拝殿です
神紋は「左三つ巴」と「菊花」ですかね。神社名鑑には「二つ巴」と書かれてましたが、見当たらなかったです。誤植かな?
扁額の文字は掠れてよく分からないですね
本殿です
小振りな流造の本殿ですが、立派な彫刻が施されています
此方は本殿向かって左手の境内社です
本殿後方の左右にも境内社が鎮座しています
此方は拝殿向かって右手に鎮座する境内社です
境内社は社名が書かれていませんが、稲荷社、諏訪社、熊野社、湯殿社、八坂社、淡島辯天社、三十ニ神、天満宮があるそうです
此方は神輿殿でしょうか?中は窺えませんでした
御朱印は社務所で頂けます
宮司さんはお忙しいようで、御朱印をいただく時には事前連絡が無難なようです
来年の「磯渡御」、今度は事前にちゃんと日付を確認して見るぞぉ(^-^)/
はじめまして。11月11日は、午前6時から始まります近所のより
返信削除岡嶋さん、はじめまして
削除情報有り難うございますm(_ _)m
是非行きたい所ですが、仕事で出張中の期間で今年は残念ながら無理そうです(・_;)
来年は期日を合わせて行きたいものです