2025年10月27日月曜日

高萩八幡宮(高萩市安良川)




 茨城県高萩市安良川に鎮座する「高萩八幡宮(たかはぎはちまんぐう)」の御紹介です

御祭神として誉田別尊(ホンダワケノミコト)、日女大神(ヒメノオオカミ)、神功皇后(息長帯比賣命:オキナガタラシヒメノミコト)を祀ります

御由緒として(境内御由緒書と茨城縣神社誌を参考にしています)、多賀郡三十三郷の総社で、旧安良川村の鎮守八幡大神宮と尊称されています。第六十六代花山天皇の御世、鞍馬寺の僧、修多羅大徳権輿と藤原左京太夫の両名が勅宣を蒙り、朝家安全祈願のために山城国久世郡男山八幡(現在の石清水八幡宮)へ詣で、一晩中精魂込めて祈願をすると、神託があります

 東は夷国にして人心淳ならず、姦邪並び生じ兵革千戈を動かす夷狄の地、故に東海の辺域に垂迹して、国家の永久を守るべし

(  東は未開の国であり、人々の心は純粋でなく、よこしまな行いが生まれ、戦乱が絶えない野蛮な土地である。それゆえ、東海のほとりに神仏が仮の姿で現れ、この国の永遠を守護するべきである:Geminiの意訳なので、正しいのかどうかは🙇‍♂️)

その旨を奏上すると勅命を受けて常陸国多賀郡松原郷(現在の高萩市安良川)に誉田別尊、日女大神、神功皇后の御分霊を移し奉り、寛和元年(985)三月十日に創建したと伝わります。

永承六年(1051)奥州の阿部頼時らを討伐の為(前九年の役)、陸奥守兼鎮守府将軍に任ぜられた源頼義とその子義家が、進軍の途上当社に祈願したと言われます。その後、後三年の役において、清原武衝、家衝を追討した陸奥守源義家は、その帰途の白川二所の関にて、多賀郡守護宇佐美左衛門時景に命じ、社領二百町を寄進します。その後、時景は現神域を定めて遷座します

その後、宇佐美家が滅ぶと佐竹氏や小野崎氏、石城氏等により社殿の造営や修造を受けていきます

水戸藩統治時代になると、神仏分離策により元禄八年(1695)八幡別当竹恩院をはじめ、供僧神宮寺、岩本坊、松本坊、桜本坊、大門坊、中之坊などが潰されてしまいます。ただ、水戸藩による所謂「八幡改め」とはならなかったようです

嘉永七年(1854)、社殿造営

明治十四年、郷社に列格

明治四十四年、供進指定

昭和十三年、県社に列格します

昭和四十二年、拝殿造営

平成十七年、本殿新築、拝殿幣殿改築

神社名は鎮座地の安良川から安良川八幡宮の呼び名もありますが、当社HPなどでは「高萩八幡宮」と表記されていますので、そちらへ統一しています


さて、神社です⛩(今回の写真は平成二十四年(2012)と令和七年(2025)に撮影した写真を使用しています)

鎮座地は市役所や小学校などのある中心地なのですが、大きい道からちょっと入りますので、地図を参考にしていただけると幸いです

駐車場は大鳥居そばと社殿近くの2か所となります

大鳥居です

社号標も立派です




長く伸びる参道は巨木が立ち並びます。参拝が4月や8月の時期だったので、兎に角生命力を感じられます😄

二の鳥居です


狛犬は昭和二十五?三十五?読み辛く判然としませんでした😭


此方の狛犬は躍動感溢れています❢

大きな境内は綺麗に整備されています


手水舎も大きいです




令和七年時には鮮やかなシーサーも鎮座し、賑やかになっています☺

令和七年参拝時には真夏ど真ん中で、「願い風鈴」がかけられていました

暑い日差しの中、風鈴の音色が涼やかです🎐


拝殿も大きく立派です❢


扁額です

拝殿前には新しい狛犬です

更に拝殿を左右から守るように筋骨隆々な狛犬が睨みを利かせます

逞し過ぎる💦

神紋は「五三桐」です




本殿です


色鮮やかな彫刻がありつつも、落ち着いた本殿です



此方は御神木の「爺スギ」です

樹齢は1000年だそうです😲

この爺スギには、息を止めて3周回ると白蛇が出てくるという言い伝えがあります


現在は爺スギの周りは走れないので、この蛇塚の周りを9周すると、実際の爺スギを3周したのと同じ事になるのだそうです☺



此方は結び石です

「戌亥碑(いぬいひ)」です

此方はかわらけ割りです





境内右手側にある此方は天満宮です



此方は境内社です



覆屋も綺麗で、素敵な境内社ですよね☺️



向かって右手側から、多賀神社、山神社、鷺森神社、障神社、素鵞神社、熊野神社、淡島神社、恵美須神社、大杉神社、高良神社となります


この内、障神社は八衢比古命、八衢比売命、久那斗命を祀った神社だそうです。道の分岐や辻などを守る神社のようで、今回調べて初めて知りました💦




社殿裏手には秋葉神社があります





秋葉神社から更に奥へ進むと国魂神社祖霊社があります



十三年振りに訪れると、似たアングルでも、樹木の成長が凄いのが分かります







長い参道途中には市杵島神社があります







この池には河童伝説があり、河童池と呼ばれています



河童、いましたね😁



池の周囲は散歩道で、季節によって違った花が楽しめます


そして最近は、市杵島姫命の石像が置かれているとの事で奥に行ってみると、




まさかの実寸大(と思われる)胸像が‼️



てっきり小さな全身像かと思っていたので、中々の衝撃でした🫨



大鳥居そばには稲荷神社があります



令和七年には撮り忘れ、震災時に所々破損した写真しかありませんでした🙇‍♂️今は綺麗に復旧しています


御朱印は社務所で頂けます



御朱印帳を購入した際には金字の御朱印で頂けるそうです






此方は限定の御朱印です



此方は市杵島神社の御朱印です


この他にも限定の御朱印が幾つかあります




また此方にはオリジナルの御朱印帳もあります


他のカラーバリエーションや、特別な御朱印帳などもあります


高萩八幡宮では、日立市や北茨城市の神社とともに、県北の神社が盛り上がるように神玉巡拝や様々な取り組みをしている神社さんになります😊是非県北の神社を巡る際に足を伸ばして参拝してみて下さい☺️



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